皆様、「ハイサイ」
今回のツーリングは久し振りブリの
自分のバイクじゃ走って行けない場所へ遠征でございますよ。
3月のまだ寒い最終週の平日に
まずは福岡空港へ行って
連泊用の駐車場に車を停めます。
ANA・・・福岡7:15発、那覇空港行き
(朝早い便なので眠いのよ)
沖縄に行こうって決めたのが昨日なので
思ったような格安航空券が取れなかったけど
春休み期間としては安いプランを見つけてGOサインを出しました。
本当は石垣島に行こうと模索してたんだけど
流石に前日に思いついてからだと良い便が取れなかったのよ。
しかし沖縄本島は空港周辺をプラプラしただけで
巡った事が無かったので良い機会と思い
バイクでツーリングしてみることにしました。
10分遅くれて9:00時に那覇空港に着くと
事前に予約していたバイク屋さんに電話して
迎えに来てもらいます。
(ホンダsports池原)
送迎の車に乗って
空港から10分くらいの距離にあるバイク屋に到着し
バイクを選んでスーツケースからシートバックやヘルメットを出して
スタンバイ完了。
スーツケースはバイク屋に預けたまま
響の初の沖縄ツーリングの開始ダァーー!
「はじみてぃや~さい」
初日の今日は大移動するプランは組まずに
まずは本島の南を回ってみるよ。
(宿泊地が那覇だし)
R331を南に向かって走って
一気に最南端の岬に行こうと思ったけど
那覇って想像以上に都会で道が複雑なので
いきなり間違ってしまったぞ。
ナビが無いバイクだったので
野性の勘で元の道に戻ろうとしてると
時間があったら寄って見ようと思っていた場所の
目の前に出ちゃったので早速寄り道。
「旧海軍指令部壕」
沖縄本島の戦争遺産って
かなり壮絶な歴史を持ってるので重いと思っていた場所ですが
来て見ると意外と観光地っぽい?
あ、そうそう
借りたバイクはHONDAの400X。
CB400XでもNC400Xでも検索すると出てくるけど
HONDAのホームページを見ると称号は「400X」となっています。
事前予約していたバイクはCB223Sで
のんびりトコトコと走る予定だったんだけど
どうも調子が悪いらしく嬉しい事に同じ値段で
バイクがアップグレードしちゃいました。
予定外のバイクだったけど
400ccのアドベンチャーモデルは
めっちゃ乗りやすくてこれで正解でした。
(インプレは時々挟んでみようと思います)
で、旧海軍司令部壕なんだけど
入口と出口が別々になっていて
入口はこっち ↓
元々すこし高台のところにあるんだけど
出口より一段高い場所が入口でした。
参観料の440円を払って中へ・・・
建物の中から地下壕に入る入口があります。
昭和19年(1944年)に旧日本海軍設営隊が掘った壕で
長さは450mで当時は4000人もの人がいたようです。
中に入るとひんやりとした空気に変わり
壕は奥に進むににつれて
枝分かれし幕僚室や作戦室の部屋などがあります。
壕内に設置しているスピーカーから
三線の音色をバックに壕の歴史の説明が
流れていて聞いてると悲しくなっちゃう場所です。
説明の最後は二度とこの壕が使われることが
無いようにと願いながら締めくくられます。
号の内壁のツルハシの痕が生々しいね。
穴ポコ好きだけど
しっかり平和の事も考えながら見学したよ。
負の歴史を学んだ後は再び
明るい太陽の下に出てk7を南下。
途中、ウインカーを出すのにホーンを鳴らす
こと数回・・・
いつもならウインカーのスイッチがある場所に
どデカイホーンボタンがあるのが最近のホンダ車らしいけど
あれは間違えて押しちまうわ。
豊見城(とみぐすく)から糸満市に入ったくらいのところで
食堂を見つけたので今日のランチはココとします。
まだ11時だけど
家を出る時間が早かったのでお腹空いちゃったのよ。
街中だと観光客用のお店ばかりですが
ここは地元の人がターゲットのようなお店じゃないですか?
食べるのはやっぱり沖縄らしい物って事で
「本ソーキそば」
すこしヤギっぽい香りのするスープに
コリコリした軟骨入りのホロホロな分厚いソーキが2つ。
それにヨモギの葉っぱを入れて食べるのだけど
スープの臭みも消えてとっても合ってるよ。
(けっこう好みが分かれる味かも)
これは内地の人用に味を合わせるような事はせずに
地元民用のグルメって感じ。
このお店を選んでよかっぱ。
あ~、ちなみに沖縄の人は島意外の人の事を
内地や本土の人と言います(笑)
(コッテコテの方言だと「やまとんちゅ」とか言うらしい)
お腹の中も沖縄で満たした後は
さらに南下。
R331に突き当たってひめゆりの塔の方へ曲がり
すぐにk223へ
ずっと民家のある景色だったけど
やっと岬に近い雰囲気の風景になってきたよ。
この先に沖縄本島最南端の「喜屋武岬」があるのですが
その手前の鎮魂之塔
ひめゆりの塔よりマイナーだけど
各基地別に慰霊の塔が建っています。
誰も居ない静かなところで手を合わせて
先っちょを目指します。
もうチラチラと海が見えるのだけど
めっちゃ綺麗なので脇見が多くなっちゃう。
うーじ畑の道を抜け・・・
案内の矢印に沿って行くと到着。
「喜屋武岬」
ウフフ
大好きな灯台もあるし。
初日にしてしかも上陸して数時間後に
もう沖縄本島の最南端を制覇してしまったぜ。
もちろん誰もいね~よ(笑)
ちなみに「喜屋武」と書いてどう読むと思う?
だいたい沖縄の地名をスラスラ読める事の方が
珍しいのだけど「喜屋武」と書いて「きゃん」と言います。
(読めるかっ!)
「喜屋武埼灯台」
米軍が建てた灯台があった場所に
昭和47年に新たに作られた大型の灯台です。
数日前までこんな場所に来れるなんて
思って無かったのでここでのジドリは格別な想いでございます。
沖縄最高!
(飛行機って凄いね)←だって今日の朝まで家にいたんだもん
灯台のある喜屋武岬からは
こんな眺め ↓
沖縄らしい珊瑚の石灰岩がゴロゴロした海岸だよ。
(歴史的にはちょっと悲しい場所でもあります)
春らしく霞んだ空だけど
やっぱり色んな場所で見る「沖縄っぽい」とか
「南国っぽい」などの「ぽい」海とは違って本場の海は綺麗だね。
この岬からは海岸に降りるルートが無くて
どうしても海岸に降りて見たくなったので周辺を散策開始。
片っ端から海に向かってそうな道へ
ダートだけどアドベンチャーを名乗ってるバイクなので
行けるでしょ?
でもね、
でもね、
乗ってる人がアドベンチャーじゃないと
悪路になるともう無理っぽいです。

轍が深くなって
避けようのないぬかるみに行く手を阻まれて終了。
借り物バイクをドロドロにするわけにもいかないし
ここは無理せず撤退でございます。
400ccだからとナメてましたが
砂にタイヤが埋まる悪路でのUターンはキツイわぁ。
気候が本土のゴールデンウィークくらいだったので
もう汗が出ちゃったぞ。
県道をすこし先まで走れば普通に
海岸に降りれる道があると言うオチもいただきました。
道路脇にX号を停めて
海岸に降りる階段へ向かうと・・・
あぁ、大丈夫!
泳がね~し。
サメよりもハブにビビリながら海岸へ・・・
ヒャーーー!
気持エェーーー!
サンゴ岩の断崖から
釣り人が設置したと思われるロープで下へ。
わたしのツーリングは一人で遊んでても
アクティブなのだ。
↑ これがバイクまで戻るための命綱でございます。
ゴツゴツした岩なので
どこからでも登れそうな気もするかもしれないけど
ずっと崖がオーバーハングしてるのよ。
ね、ちょっとロープ無しではきつそうでしょ?
で、海の方は何も調べたりしてないのに
ちょうど干潮時です。
やっぱりわたしは「もってる」
とりあえず歩いて行ける一番近い
潮溜まりを覗いてみるね。
潮溜まりと言っても
小さなサメくらいなら住めそうなほど大きいケロ。
覗くと水族館で見るみたいな
派手な魚がいっぱいいるのだけど
カメラを水中に突っ込むとみんな逃げちゃった。
いつも見てる海とは違って
サンゴらしいサンゴがあるし
ウニも心なしかトロピカルカラーだよ。
ウニ丼とかの幟を見ないので
食べれるウニじゃないのかな?
黄色や青い魚が隠れてる珊瑚 ↓
根気よく出て来るまで
粘りますが腹ばいになったままの体勢が
きつくなったので終了。
折れてる珊瑚をしげしげと観察して
最南端のビーチコーミングはおしまい。
(生きてる珊瑚って重いのね)
んじゃバイクまで戻るよ~~。
もちろん・・・

崖を登ってな。
南国らしい緑の濃い藪の道を戻ってR331を
知念方面へ
ソーキそばのスープを飲んだり
ダートのUターンで汗をかいたりして喉が渇いたので
カフェへ。
ジャングルみたいですがお店の敷地です。
「畑まちのパーラー」
ここでちょっとクールダウンするよ。
停まったり何かをすると暑いけど
走り出すと風はまだヒンヤリとしてるので
ジャケットは脱げません。
国道を引き続き走って
南城市(旧玉城村)からk17へ曲がります。
とりえず沖縄一周は初めてなので
マイナースポットじゃなくてまずはメジャースポットを
巡るため「ガンガラーの谷」に来て見ました。
駐車場は「れ」ナンバーのレンタカーで満車に近かったよ。
(「わ」ナンバーは登録台数が多すぎてずいぶん前に終わったらしい)
そんなみんなが目指してるのは
街中にこんな穴が?って思うような穴ポコ。
巨大な鍾乳洞の空間の中に
レストランがあります。

島全体が石灰地質な本島には300以上の鍾乳洞があるのだけど
観光用に開放されてる穴ポコは数少ないらしいです。
奥まで入るにはツアーに申し込まないといけないので
家族で来る時は予約して来ようと思います。
ガンガラーの谷から出て国道に向かってると
カラフルなシーサーが居たよ。
可愛いね。
どの民家の玄関にもシーサーがあるのも
沖縄って感じがします。
再びR331へ出て知念岬方面へ走ります。
ゆるいアップダウンを繰り返す気持ちの良い道で
所々からまた綺麗な海が見えます。
途中の海も見たくなったので
志喜屋漁港へ降りてみるとこんな綺麗な
堤防がありました。

どうでしょう?
まだ本当に綺麗で震える恩納村とかが控えていますが
それでも漁港なのに沖縄感が半端無いです。
そんな海を見ながら震えてると
本日で一番走って見たかった所に着いたよ。
まさに名前の意味もバイク乗りの理想郷とも呼べるような
絶景ロード
知念岬の山から下りて来る道の途中に架かる
「ニライカナイ橋」
キャーーーー!
感動して足がブルブル震えますわ。
(高い場所だからか?)

橋の上は駐停車禁止の為
上の展望所からの眺めです。
どうでしょう?
走ってると海の上に飛び出しそうなカーブを描くデザインは
まさにバイク乗りのために作られたような道としか思えない。
(ちょっと恐かったケロ)
あゝ、バイク乗りで良かった。
このニライカナイ橋を下った先にあるのが
パワースポットしてまた「聖地」として有名な「斎場御嶽」
「斎場御嶽」と書いて「せーふぁうたき」と絶対読めない
スポットですが世界文化遺産でもあるため
駐車場になってる道の駅はまた「れ」ナンバーの車で満車です。
有名になる前まではたぶん奥まで車で入れたと思うのだけど
今は規制されていて500mほど徒歩になります。
本来は「聖地」なのですが大人気スポットなので
規制された道路脇はお土産屋や飲食店が並んでるよ。
本来の駐車場の前にある建物で道の駅で
買っておいたチケットを渡して中へ
長いジャングルのような参道を進みます。
琉球王国の中でも最高の神域であり
各所に拝所があり寄満(ユインチ)と言う場所がありました。

世界中から交易品の集まる
「豊穣の満ち満ちた所」と言う意味でもあるらしいよ。
(パンフレットより)
そしてもう一つの行き止まりには
一番の聖域と言ってもいい「三庫理(サングーイ)」があります。

着いた時はウジャウジャ人がいたのに
奇跡的に誰もいない瞬間がっ・・・
みんなこの貴重な瞬間の空気を察したのか
誰も先へ行こうとせずに私の後ろで写真を撮りまくっていますが
わたしも後ろの方たちが撮り終わるまで
先に行けね~よ。
(ちなみにわたしの周りには30人以上の人がいます)
三庫理の中に入ると拝所と
琉球の創世神のアマミキヨが天から降りて来たと言う
久高島が見えました。
本日最高のパワースポットで
神に近づいた後はX号のところまで戻り
引き続きR331を走ります。
最南端を過ぎてるので北上してるわけですが
知念を過ぎてからはあまり面白くない道が続くよ。
4車線の道の脇にはドラックストアやコンビニがあったりと
どこにでもありそうな道をしばらく走ると
「響の寄りたいリスト」に挙げていたお城に到着。
沖縄本島は城だらけだし世界遺産だし
1日に一個くらいは見ておかないとね。
世界遺産に登録されている城跡の中ではタダの場所もあるけど
この中城城跡は400円チ~ン!
知ってると思うけど沖縄の「城」は「ぐすく」って読むので
ここは「なかぐすくじょうあと」と言います。
貰ったパンフレットを見るとめっちゃ歩きそうな予感に
ドキドキしたけどタダで乗せてくれる乗り物がありました。
このカートで1kmくらい走ったら城の入り口に到着。
これ? ↓
降ろされた目の前にあったのよ。
後で調べたら中城高原ホテル跡で
心霊スポットだったりサバゲーのスポットだったりするんだって。
廃墟ハンターの私ですが
近代化遺産的な廃墟以外はあまり興味がないので
本来の目的のお城の方へ
オォーー!
これぞわたしが想像していた琉球王朝の「城」って感じだ。

琉球石灰岩の切石で組まれた
城壁がかっこいいじゃないか。

門をくぐり中へ入ると
一の郭の跡
ひろ~い!
そして城壁の端から見える景色もまた素晴らしい。
大きな建物は吉の浦火力発電所。
本土のお城にはない
どこかお隣の国の文化を感じる城壁
これは世界遺産になってるって言うのも納得だね。
佐賀県のVRスコープで見ないと無いも無い世界遺産とは
違いすぎるわ(笑)
布積みや亀甲見乱れ積みなど
場所場所でいろんな表情を見せる石の壁に
石積み大好きな私はテンション上がりまくり。
壁から飛んじゃいそうで怖い。

無事に飛び降りてしまう事もなく
戻るのですが帰りはカートは来てくんないのね(汗)
まぁ、下りと平坦の道しか無いから良いケロ。

まだ3月なのに緑いっぱいの道を
のんびり歩いてX号まで戻りました。
まだまだ行きたい場所があるけど
ここから距離があるので今日はこれくらいにしておきましょう。
(ほんとに想像以上にスイスイ走れる道って少ないのよ)
今日の宿泊は那覇市街地にある
帽子の社長さんのホテル。
福岡より複雑な市街地の中のホテルに
無事にたどり着けるのか?
な~んて思ったけど
スマホがあるので楽勝。
マップル(地図)を取り出して代わりに
ナビを起動させたスマホをタンクバックに突っ込んで
迷わずにホテルに到着。
(市街地は車がいっぱいなのでスリ抜けしまくりでしたケロ)
屋根付きのスペースにX号を停めて
シャワーでスッキリすれば街へ出るだけ!
ゆいレールを見ながら
ホテルのフロントで聞いたお店へ

あ~、酔っぱらうわぁ~。
泡盛危険だわぁ~~。
明日も走るので泡盛のお代わりだけは
必死で我慢して「くゎっちーさびたん」
それでは二日目のちゅら海編でまたお会いしましょう。
「ゆくいみそーれ!」


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