この夏、何度となく体温より高い気温の中で
バイクで走った経験をすると天気予報の最高気温が
32℃の表示を見ても涼しいんじゃないか?と思えてしまう日に
朝から晩までフルで走るツーリングをしてきました。

最近はずっと涼しい時間や近場ばかり走っていましたが
今日は久しぶりに丸っと1日遊ぶつもりで
早朝から広島県の瀬戸内海を目指しま~す。
前夜に降った夕立の影響で中国道の山間部は霧が出てて
メッシュジャケットだけじゃ寒いのでインナーを一枚来て走っています。
山陽道に入り佐波川SAでインナーを脱いで
宮島SAで給油。
駐輪場で一緒になった遅い夏休みを取って走ってる
ライダーさんと雑談して東広島Jctから呉自動車道へ
はじめて無料区間を通ったけど
スイスイ走れます。

分岐があるので標識を見てないとドキドキするけど
呉まではとにかくまっすぐ行けばいいので
思ったより早く呉に到着。
呉と言えば・・・

ここだよね。
(てつのくじら館[海上自衛隊呉史料館])
実は潜水艦[あきしお]の前にバイクを並べて撮るのは初めて。
向かいにある大和ミュージアムは入った事があるけど
周りを見たことが無かったので今日は休憩ついでに
周囲を散策するよ。
ミュージアムの裏へ行くと
戦艦大和を縦に切ったみたいな桟橋がありました。

木製のデッキの中ほどに色の違う半円の場所が
主砲がある位置みたいです。
こうしてみると巨大じゃな。
そしてバイク乗りの習性で先っちょへ

港らしい風景だけど
やっぱりここも軍港っぽい雰囲気があります。

は~い、呉観光はこれだけだよ~。

ずっと走りっぱなしだったので
ちょうど良い休憩になりました。
本日のメインは少し先にある「安芸灘とびしま海道」

隣のしまなみ海道と並んでサイクリストの聖地ですが
今日はこのとびしま海道をのんびりと走っちゃうぞ。
まずは唯一の有料である安芸灘大橋(560円)を渡ります。
怖すぎて渡ってる途中の写真はね~よ。
下蒲刈島に渡って島を反時計回りで周ります。
遠回りで一周したけど特に何があるわけでもなく
蒲刈大橋が見えて来たので橋を渡って
上蒲刈島に上陸したところで日高神社がありました。

境内は森の中ですが
参道は海につながっていました。

鳥居をくぐって海へ出ていると
夫婦岩が見えたよ。

ここも浮気が出来ないように
ごっつい綱で繋がれています。
次の豊島大橋を渡る前に
誰も行かないような島の端っこを周る
道を通ってみました。

こんな道、大好き!
島好きな私にとって大好物的な道でございます。
(フナムシがザワザワ~って避けるような道の事ね)←フナムシは少ないよ

まったく他の車が通らない
わたしの為だけにあるような道が最高!

瀬戸内海も真ん中まで来ると
透明度もたかくてめっちゃ綺麗です。

県民の浜のビーチを見ながら
次の豊島へ
豊島に渡る豊島大橋 ↓

ミカンの山と海に囲まれた綺麗な
吊り橋だよ。
ここまで来ると
温暖な瀬戸内海らしい風景がいっぱい。

橋からの景色も良かったので停まって眺めたいけど
橋の上は駐停車禁止なので
先まで行って銀ガメ号を停めて歩いて戻ります。

バイクで走ってると怖くてあまり見る余裕が無いけど
歩いてる見ると平気なんだよね。
なんでだろう?
橋の上からの眺め ↓

イルカとかクジラを探したくなるよね。
いまから下に見えてる綺麗な道を走るんだよ~。
豊島の外周をグル~~っと走って・・・

島の東側へ出た所で
ジドリタイムにします。

ドルルルーと下って写らない場所でUターンして
カメラ回収。
一人で三脚セットしたりバイクを移動したりと
疲れるわ(汗)
で、この豊島では見たい物件が一か所あります。

物件を探すのにやたらと狭い路地に迷い込んだけど
見つけた~~!
「むろきはら橋」
見ての通りクルクルのループ橋だよ。

地元では「でんでん虫」と呼ばれてて
今まで走った事のあるループ橋の中で一番
半径が小さいかも。
クルクルと面白いけど
道幅がめっちゃ狭いので車だと気を使うな。

小さなループも可愛いけど
色使いもカラフルで可愛い。

急斜面に家が建ってるので
この構造の橋が出来たんだろうね。

平地が少ない島らしい風景と言えるでしょう。
でんでん虫を抜けて
再び県道へ戻りま~す。
民家の周りも全部みかんだね。

ジドリ道に戻って
次は大崎下島でございま~す。
地図を見返さないと島の名前が覚えれね~よ。
豊浜大橋を渡ったらまずはここに寄り道。

「日本一のジャングルジム」
工事の足場じゃね~かと突っ込みが聞こえて来そうですが
ちゃんと中に階段もあるし遊べる構造になっております。
ただ遊ぶ人が居ないためか蜘蛛の巣がいっぱいなので
横の斜面を登っててっぺんへ。
ジャングルジムのてっぺんからの眺めが
予想以上に良くて震えるぞ~~!

「ヒャッポーーー!!」
とびしま海道最高!
ジャングルジムのてっぺんの丘をすこし歩くと
渡って来た豊浜大橋が見えます。

島好きのわたしはずっと飽きずに眺めていれる場所でした。

日本一のジャングルジムを見たら
とびしま海道も中盤戦でございます。
大崎下島はとびしま海道の中では大きな島なので
外周の道も綺麗で走りやすい。

サイクリストの為の休憩場もちゃんと設置されています。

インスタ風にバイクを愛でて見たりできます。
島をさらに進むと斜張橋を半分にしたような小さな橋が
「平羅橋」
平羅島は小さいので1分も走らないうちに
「中の瀬戸大橋」

そして最後の岡村大橋を渡ると
愛媛県今治市だよ~~!
前にCBで来た事があるので2回目ですが
福岡から日帰りで船も使わず今治に行けると言うのがなんか
達成感みたいな物を感じちゃうわけですよ。
とびしま海道の最後の橋の
展望所は恋人の聖地みたいになってます。

とりあえず鐘を鳴らして終点と言える岡村漁港まで行って
引き返します。

小さな3つの橋を戻って
とびしま海道では一番の観光地である
御手洗の街並み保存地区へ

メインの路地に
エンジンを切って押して入ります。
車だとすこし離れたところにしか駐車場が無いけど
バイクの特権を活かさせていただきますわ。

漁村らしい細い迷路みたいな路地がたまらなく良い。

保存地区なので
ノスタルジックな風景も残っています。

こんな貸切状態もつかの間で
団体様がゾロゾロとやってきたので退散いたします。
ビュ~ンと二番目の下蒲刈島まで戻って
「物見台」を目指します。

途中「これデッカイバイクで行けるの?」って思うような
荒れた場所もあったけど
そこを抜けると明るい道になります。
大岩がゴロゴロとある山の中腹に
展望台がありました。
「物見台」
老朽化で展望台は立ち入り禁止だけど
道路からも同じ景色が見れちゃうのでご安心を。

瀬戸内でよく見かける地形ですが
この岩山の中に海を見ながら走れる道があるのが良いのです。

一応「スカイライン」って名前が付いてるみたい。

周りはいつ大岩が転げ落ちてきても
不思議じゃない景色が続いています。

どうみてもただ乗ってるだけって感じの岩もいっぱい見える
ところからすこし下ったところに
天然の展望所を発見!
元は大きな一枚岩だったのでしょうが
風化でザラザラした砂利になってる場所で調子に乗って走ると
ズルズルと滑るので注意だよ。
真っ白。
周りは岩の隙間から生えるシダと松ばかりで
松の香りがプ~ンと漂う場所でした。
では、また物見台スカイラインを下ります。
物見台から下って時計を見ると
13時になってたので最初の下蒲刈島までもどりま~す。
そして初めてここに来た時にも
お世話になった「きしな」にお邪魔。
食べるのはもちろん広島風の
お好み焼きだよ。

ボリューム満点で満腹でございます。
と、このきしなで橋の通行券を売ってないか尋ねると
ご好意で橋券を半額で譲ってくれたよ。
ありがとう!そして御馳走様。

島を出る前にとりあえず
カラフルなオブジェでジドリして島を出ます。

恐い安芸灘大橋を渡って料金所で橋券を渡します。
とにかく現金と違ってグローブしたまま
サッと料金所のおじさんに渡せるので
後ろに車が居ても焦らなくていいので助かりました。
橋を渡ってここまでずっと海三昧でしたが
ここからは内陸方面へ走ります。
R185を竹原方面へ走ってk32で北上。
途中から呉自動車道の無料区間を走って
どうしても行きたかった場所へやって参りました。
キャーーキャーー!

か、カッコイイ!
もちっこ風に言うと「鼻血ブーー!」

まるで銀河鉄道の軌道のように見えるこれは
広島空港の誘導灯(進入灯)

とにかくサンダーバードや
ロボットアニメ世代にはたまらない奴ですよ。
(宇宙に行くシャトルのカタパルトにも見えます)

巨大すぎてなかなか全貌が収まりません。

この空港って広島空港って言うくらいだから
広島市内から近いのかと思ったらめっちゃ離れてるんだよね。
でも来てよかっぱ。
山の中にあるので
霧などが発生しやすい空港なので
この誘導灯が出来たみたい。

離発着を1本くらい見て帰ろうと思ったけど
意外と便数は少ないのか
全然飛びもしないしやっても来ねぇ。

待ってるうちにどんどん怪し雲が近づいて来たので
帰りま~す。

イヤ~ン!
あの黒い雲の方に帰るのにぃ・・・(汗)
で、走り出してしばらくするとやっぱり道路が濡れてるよ。
でも、濡れてるだけで雨は降ってないので
安全運転で走ります。
高速に乗る前にもう一か所だけ寄り道するつもりで
走ってるとこんなお寺を発見!
「寿福寺」
門に象が乗っかってるので
停まってじっくり見ようと思ったけど雨がポツポツ来たので逃げます。
k33を走って志和の千代乃春酒造

いや酒造に来たのじゃなくて
たしかこの近くにあるはずなんだけど
判らなかったので地元の方に聞くとすぐに発見!

「時報塔」
大正11年にこの志和堀地区出身の
米国在住者が寄付したのものらしく国の重要文化財になっています。
まぁ、貴重な物ですが
見た目はどの角度から見てもこんな感じで
嬉しくなるほどマイナー感に満ち溢れております。
見ての通りじっくり見るような物件でもないのですが
また黒い雲が追いかけて来たので逃げま~す。
で・・・・
やっぱり捕まっちまった。
夏の夕立はもうご愛嬌。
夕立なのでカッパは着ずに
そのまま走っちゃいます。
すぐに乾くしそれに濡れるとめっちゃ涼しいしね。
近くの志和ICに向かう途中ですっかり雲から逃げ切って
宮島SAで1日1ソフトを頂くよ。
もみじ饅頭ソフト
宮島には寄っても見てもないけど
宮島らしいソフトにしてみました。

ソフトを食べながらサービスエリアの展望台でのんびりして
富海PAで最後の休憩。

ほんのりと染まりゆく空を眺めて
後は暗くなる前に一気に走って無事帰還いたしました。
やっぱり頑張って走らないと行く事が出来ない
場所は知らない風景がいっぱいでワクワクが停まんないね。
もうツクツクホウシも鳴いてるし朝GOの時期も終わりって事で
まるっと1日ツーリングの季節到来を感じた1日でもありました。。
さぁ、そろそろ遅い響の夏休みに行きたいけど
もう避暑地へ行く必要もない季節になるので
どこに行こう?
◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆