朝晩涼しくなってもう避暑でも何でもない
普通のツーリングの季節になっちゃいましたので
「響の夏休みツーリング」を変更して
普通の遠征ツーリングに出かけたいと思います。
行く予定だった北関東方面の天気がいまいちで
わたしの行ける日とタイミングが合わないの為大きく予定を変えて
近くて遠い四国をグル~っと一周してみたよ。
今回は車では通った事があるけど
まだバイクで走った事の無い香川県と徳島県に
行っちゃうぞ~~!
もちろん自走じゃなくて
寝て行ける奴で・・・
仕事が終わってサッサと荷造りをして
小倉港21:55発の松山行きのフェリーに乗りこみます。
バイクの置き場はとにかく端っこ。
船が古いのであまり期待はしてなかったけど
やっぱり寝心地はイマイチ。
二段ベットの寝台Dにしたけど
もう豪華な船がアチコチで就航してる中で
ザコ寝の部屋やプライベートがあって無いような部屋の形態は
時代的に合ってない気がするよ。
とは言っても一度運休する話が出た時に
無いと困ると思ったのでありがたく乗せていただいて定刻の5:00に
松山観光港に到着。
まずは四国のコンビニと言ったらサークルKだよね。
少し寝不足ですが
朝食を食べて四国一周ツーリングのスタート!
まだ眠る松山の市街地を抜けて
松山ICから高速(松山自動車道)へ。
朝早い上に山沿いを走るルートだからなのか
とにかく寒い!
まだ夏なのでいらないかな?と
思ったけどインナーを持って来ててよかっぱ。
まずは三島川之江ICで降りてすぐの所にある
国指定天然記念物の下柏の大柏へ
国道に案内の矢印が出ていたので簡単に発見!
推定樹齢が1200年とも言われる
イブキの巨木でイブキらしく幹がグネグネしています。
クスなどと比べるとそれほど大きくないけど
この種の樹では最大級ではないだろうか?
どうですか?
四国一周一発目の物件でしたが
こんな感じで私の好きな場所しか行きませんので
なにとぞご了承ください(笑)
この下柏からk9で唐谷峠を越えます。
頂上付近からは四国中央市(だと思う)が見えますが
この峠からバイクで初の香川県です。
結構細くて四国らしいと思わせる道の峠でしたが
この峠を下ると池があってそここそが
午前中のメインなんだよ。
車で街側から来た事があるので
簡単に到着でございます。
キャーーー!
キャーーー!
鼻血ブーー!

また来ちゃったよ~~~!
「豊稔池」
日本最古の石積みで出来たマルチプルアーチダムです。
全景が入らないので魚眼風で・・・

大正15年(1926年)から着工され
昭和5年(1930年)に出来た4連アーチダムで
上から見るとこんな感じ ↓
水の色はまだ夏の高水温の為か
アオコが発生してるのでアレですが
かっこいいダムなのですよ。
堰堤の下は公園になっていて
なんとも簡単に堰堤の真下まで行けちゃうところがステキ。
もちろん放流中は行けない処置がされると思うけど
近づいて見上げると・・・
これは難攻不落の城壁か?

声を発すると気持ちが良いほど美声に変換されて
跳ね返って来ます。
何度来てもって言っても2回目ですが
こんな青空で見たら初めて来た時より
感動しちゃったじゃないか。
いや~、寝不足ですが来てよかっぱヨカッパ。
豊稔池に満足した後は高松方面へ走りますが
走ってる道に琴弾公園まで2kmって看板が出てきたので
寄るつもりはなかったけど近かったので寄って見る事にしま~す。

だいたい香川県を観光する時はみんなが行く場所ですが
展望台まで歩くのかな?と心配だったけど
バイクで真横まで行けるのね。
はい、名物の寛永通宝の巨大な銭型ですよ

松原の中にぽっかりと巨大な銭型がすごいね。

しかしこの時期の朝日が順光過ぎて
陰影が出てなくて書かれてる文字が見えね~よ。
しかし朝からちゃんと維持管理してる方が
いらっしゃるようです(豆粒みたいに見えるのが人です)
金運に良いものを見た後は
寄る予定だった善通寺方面へ。
写る自分や沿線にうどん屋だらけなのを見て
喜びながら善通寺に到着。
地名(善通寺市)の名前になってるお寺なので
気になって来て見たけど
さすがに大きいよ。

仁王像の裏には巨大なわらじがありました。
駐車場から歩くと先に出てくるのが
大師堂。
四国霊場75番札所なので
お遍路さん姿の方が数人いました。
路地を挟んだ先にはでっかいクスの樹もあるよ。
後で違う大楠を見る予定だけど
ここのもでっかいね。
それからこちらが善通寺金堂 ↓

元禄12年に再建された
禅宗様仏殿となっています。
その金堂の向かいのはシンボルとも言える
五重塔があります。

これが見たかったのよ~!
明治17年に再建された五重塔ですが
木の組み方とか「どうなってんの?」って感じの
見事な五重塔でした。
プチお遍路な気分を味わった後はR32で南に下って
吉野川を渡ります。

R192に入ると
しばらく徳島線と並走だよ。

そして加茂の大楠でございます。

巨木にしては
「樹」らしい丹精な形を保っている大楠だね。
目を見張るほど巨大じゃないけど
周りに樹が無いところにポツンと立ってるので
1本だけで森を作ってる感じがかっこいいぞ。
あ、そうそうここはもうバイクで初の徳島県です。
ここから徳島の山の中に突入していきたいと思います。
k32を走るとどんどん四国らしい道になるよ。
そして定番と言えば定番の
祖谷渓の小便小僧。
怖すぎて覗くとお尻がゾクゾクします。
吉野川からそんなに走ってないのに
もうこんな山の中にいるんだよ。
ここでまだ12時前だけど
この先お店が少ないと思うのでここで
お昼ごはんにします。
祖谷温泉のレストランですが
ここも展望台があって狸が小便をしていました。
こっちは実際に小便(水)が出てます。
食べるのは名物の祖谷そば
時期的に新そばじゃないのが残念ですが
麺が太くてよく噛んで風味を味合う蕎麦でした。
食べ終わったらさ更にに祖谷らしい場所へ行くよ。
祖谷の「かずら橋」

車で来た事があるけど
渡ろうか見るだけにしようか迷い中。
(有料なんだもん)

観光客は多いのに誰も渡って無いのは
タブン怖いいから・・・か?
せっかくなので500円払って渡ってみたけど
10秒ジドリなんて無理でした。

静岡の寸又峡の夢吊り橋並みのレベルでございます。
ワイヤーにかずらを巻いてるので強度的な心配は
無いけど足元の木がスカスカで
踏み外すとズボっとはまって太ももまで擦り傷が出来ちゃうような
恐怖と揺れまくるのでめっちゃコエ~!
料金を払う時に反対から女性が来たけど
数歩歩いて無理と思って引き返して来たんだって(笑)
中央付近まで慎重に歩いていましたが誰もいなかったのに
後から渡る人が来たのか余計に揺れ始めたよ。
「俺が渡り終わるまでくんじゃね~よ」と心の中で叫びながら
なんとか無事に渡り終えました。
いや~、涼しい変な汗をいっぱい
かいてしまったゼ。
さぁ!売店で水分補給をして
これから午後のメインイベントである
四国名物の与作を走破でございます。
日本の五本の指に入る
酷道(国道)439号線・・・通称「与作」を
バイクで走りたかったのだ。
(私は時々Mなスイッチが入ります)
ほぼ9割がブラインドコーナーな道が
ずっと続くよ。
かずら橋より先に行く車は少ないので
道の真ん中にガマちゃんまで寛いでいます。
轢かれたら本当の轢きガエルになるので
やさしく森側までエスコートしてあげました。
気の抜けない道ですが
時々見える川の水は疲れも飛ばしてくれるほど綺麗だ。
それと平家の末裔が住むといわれるのが
納得できちゃうほど山奥に村があるんだよね。
買い物とか絶対不便だと思うけど
ちゃんと人の営みがあるのに感動。
落合集落を抜けてさらに与作を走ると
3月の最終週くらいに電話で問い合わせたら運行は4月からですと
言われたので沖縄ツーリングに予定を変更したと言う
いわばリベンジ的な場所へ到着でございます。
こんな山奥にあるのね?と
言うのが第一印象。
「奥祖谷観光周遊モノレール」
世界最長:4600m
高低差世界一:590m
こんなすごい物を作っちまったのなら
乗らない手はね~んだよ。
2000円で受付して
一人で乗るため無線の使い方や注意事項を聞いて
シュッパ~ツ!
すこし早く歩くくらいのスピードでどんどん
森の中に入って行きます。
最大傾斜角度40度もガタンガタンと音を立てて
どんどん登っちゃうのが楽しいったらありゃしね~。
見える風景は・・・ずばり「森」
いや、森しかね~し。
こんな風景を70分見るのは
歩かないで見れるトレキングと思わないと
退屈になっちゃうかも。
沿線に生えてる樹にはちゃんと
名前が判る札が貼られてて自然の勉強にもなります。
複線なのでごくたま~に
対抗車両とすれ違うよ。
しかし中腹を過ぎると経路が分かれて単線になります。
しかし人が歩くくらいのスピードなので
熊が出たらどうしようとか少し考えちゃうよね。
運が良ければ鹿などが見れるらしいけど
とくに生き物を見ることもなく山頂付近まで来ました。
先に見えるカーブの部分が最高標高の1380m地点ですが
ここからは四国を代表する名峰が一望。

登山しないと見れない風景が
座ったまま見れちゃうのはすごいけど
さすがにこの標高は寒いぞ。
夏以外に行くときは登山用の上着を持って行った方がいいかも。
最頂部を過ぎると周遊なので
終点とかじゃなくそのまま下りになって
さきほど分かれた分岐で再び複線に戻ります。
傾斜角度が変わる度にシートの角度が変わってくれるし
先ほどの山頂部などは自動で徐行してくれて
見た目よりハイテクでした。
基本はみかん畑などにある作業用のモノレールと
一緒だと思うけどここのは3本の銅線が見える通り
電動なのでエコも考慮されてるようだね。
下りの半分は完全に寝てしまったけど
カブトムシ号は無事に駅まで戻って参りました。
楽しかっぱ~~!
もう一回乗る?と言われると
あと数年間は乗らないけど一回は乗っておきたい奴だよ。
カブトムシ号から銀ガメ号に乗り換えて
与作の続き・・・
道はやがて剣山登山口まで来ますが
ここからはR438となります。
このR438もなかなか震える道でございます。
ナビに入れている次の目的地までの距離が
走っても走っても縮まんね~よ。
いくら冒険気分満載な道が好きだと言っても
もうお腹いっぱいになるほど飽きました。
なんとか岩戸温泉の集落まで下ったところから
すこし入ったところに寄り道です。
赤羽根大師の「大エノキ」
大エノキの前に
「日本一森のトイレ」って書かれてるのがウケる。
本当にそう思うもん。
その日本一のトイレの裏に
大エノキがありました。

クスや杉と違ってこの種がこんな巨木になるのは
珍しいよ。
ココから先は人が住んでる場所になるけど
人が住んでるといってもこんな感じ ↓
四国のチロル?
怖い思いをする酷道ではないけど
センターラインが恋しくなる道がもうしばらく続きます。

つづら折れを下りきると
なだらかになって普通の道になりました。
吉野川沿いのR192に出て
久しぶりにギヤが6速まで入ったよ。
今日は徳島市内のホテルを予約しているので
吉野川沿いを東に向かって走りますが
その途中に「うだつの町並」があります。

ここは有名なのでサラっと流すだけ。

うだつの意味も説明しないまま
すこし先にあるマイナーな場所がわたしの本命。
駐車場には当然のように私だけですが
広さから言ってもマイナー感に満ち溢れています。
やって来たのは「阿波の土柱」

工事現場じゃね~ってば。
天然記念物だって。
長い歳月によって作り出された
四国のカッパドキアでございます。
きのこ状の土柱がニョキニョキと不思議な場所だよ。
では、今日は寝不足で酷道で疲れたので
ジドリも早々にホテルへ向かいます。
吉野川沿いの道は意外と交通量が多いので
短い区間だけど徳島自動車道で市街地までワープして
ホテルへチェックイン!
事前に屋根付きがどうか確認していたので
安心な場所に銀ガメ号を置かせてもらえました。
部屋でシャワーを浴びて街へ

徳島と言えば阿波踊りだね。
わたしは飲む方の泡を頂きながら
四国の1日目はおしまい。

明日も夜明けの知らない街の風景を見ながら走りたいので
さっさと寝ますね。
それではおやすみなさ~い!
zzz・・・2日目につづく・・・zzz