今日は佐世保からやって来る
ゲストさんをお迎えするツーリング。
北九州にある廃墟を見たいと言うご希望に答えて
もちっこさんが号令を掛けてくれました。
号令を掛けたと言うか何かと便利そうな
近所のメンバーが集められた感じではありますが
いつも私のツーリングに参加してくれてるので
二つ返事で有給を使って参加じゃよ。
今日の最初の遊び場が市内って事で今日はちびっ子バイクの
Blue・Bee号で出動でございます。
集合場所が何時もと違う小倉南区のため
曽根干潟なんかを周りながら集合場所のコンビニへ
なるほど・・・何時もの顔ぶれじゃな。
で、肝心のゲストさんなんだけど
LINEでトラブル発生と送信されて来たぞ。
後で画像が送られて来たけど
普通じゃ落とさない奴を落としたらしい。

マフラー・・・
「ムラムラ」と書かれたサイレンサーがボコボコになって
横たわっています(笑)
ホームセンターで応急処置するので
1時間ほど遅れますと言うので
迎撃隊の4人4台で1時間で行って帰れる場所で
時間つぶしのプチツーリングへ。
どこに行こうかと脳内GPSに検索かけると
北九州空港がHIT。
みんなと来るのは初めてだし
飛行機に乗らない要件で来るのは久しぶりだよ。

東京へ行く用事がないとほぼ利用することがない空港ですが
海上空港なのでバイクで走ると気持ち良いんだよ。

で、今日のゲストさんをもてなすのは
この4人。
抜けるような青空の空港の連絡橋を快走。
市内(正確には隣町)なので
目的地にすることがないけど
こんな天気の良い日は改めてここの魅力を再発見って感じだよ。
便数もすくないので
離発着が無い時間帯は道も貸切です。
まだ時間があるので
はじめて橋の下にある歩道へ寄って見ました。

へぇ~、こんな風になってるのね。
上下線で別れた橋の真ん中に来ると
プチ海ほたるっぽい眺めです。

これは道を走ってると見れないアングルだよ。
自転車や歩行者が空港の連絡橋を渡る
専用の道ですが
しまなみ海道の原付バイク用の道を思い出します。
連絡橋を走ってるとゆっくり見れない見れない海も
ここからだと車も気にせず眺めれます。
まぁ、特に綺麗でもなんても海ですが
静かでとっても良い雰囲気でございます。
そんな初めての場所でテンションの上がった4人で
集合!

はしゃぎ過ぎてバラバラ(笑)
橋の構造が判って満足したので歩道を戻ってると
苅田町にある工場群が綺麗に見えました。

調整池に工場が写ってるので
夜景も綺麗かもしんないよ。
で、そろそろゲストさんが来る時間になりそうなので
待ち合わせのコンビニに戻ると
ほぼ同時に到着。
「ようこそ、カモさん」
マフラー落として大変だったのに
しっかりお土産までありがとう。
(これ辛口のカレー風味で食べ出すと止まらないお菓子でした)←ずっと指がカレー臭くなります
再開の喜びを分かち合ってる真っ最中ですが予定がすでに
1時間遅れてるのでとりあえずカモさんリクエストの砲台跡へGO!
ちっちゃいバイク3台とでっかいの1台。
そして中くらいの奴1台の計5台が高倉山の山道を
駆け上がります。
(一度来た事があるって理由でせっちゃんの先導です)
目指すのは関門要塞の一部ですが
唯一周防灘側を向いている砲台跡で
登山しないと見れないため
わたしも後回しにしていた物件に
これからみんなと向かいたいと思います。
高倉山や足立山の登山入り口にバイクを
停めてここから歩きます。
いや、登ります。
砲台まで片道50分もかからないと言う
誰の最高記録をうのみにしたか判らないけど
50分じゃぜんぜん着きそうにね~よ。
途中から昔は陸軍の運搬用の道だったと思われる
林道を歩くけどそれがまたなげ~し。
誰が誰に当てるでもなく文句が飛び交い始めた頃
パッと視界が開けて元気が戻ります。
再び歩き出すとまた森の中へ・・・
道はせっちゃんの案内ですが
病み上がりなので少し不安を抱えながら着いて行ってるけど
これで合ってるんだよね?

「俺たち遭難してね~よな?」
と、不安を感じつつ歩くと
明治時代の石垣の跡などを見つけて間違ってない事を確認。
すると森だった林道がパッと明るくなって開けた場所に出ました。

「つ、着いたーーー」
余裕で1時間以上かかったぞ(笑)
これがほぼ登山と言っても良い長い道のりを
歩いた者しか見れない砲台跡だ。

ちゃんと「高倉山堡塁」と書かれた石碑も建っています。

こんな山の中に案内版のような石碑を建てても誰が見るの?と
思ったけどけっこう登山の途中の休憩とかで寄る人がいるみたいで
私たちグループの他に10人くらい人が居てビックリ。
なので一人じゃビクビクしてみるような廃墟もたのしくお勉強。

砲台の作りはもう明治の砲台の教科書のような
典型的な構造です。
いま見てるのが兵舎跡だと思うけど
山の中なので来る人も少ないため
今までみた砲台と比べるとゴミも無くてかなり綺麗は方でした。

この蔦の絡まる兵舎の裏へ回ると
砲台跡とその弾薬庫が並んでいます。

こちらは人の手も入らないため
自然に帰ろうとしています。
かつて砲塔のあった場所には
大きな樹が茂っています。

過ぎ去った時間の経過を目で感じれるような
場所でした。
とにかくやっと登って来た場所なのでみんなバラバラで
思いおもいに散策をしていたけど
そろそろ下山するので集合!
いや~、カモさんがリクエストしてくれたので
やっと見に来れてヨカッパよかっぱ。

どうぞこの丁度良い埋もれ具合のまま残っていてください。
で、来た道をそのまんま戻るのですが
行きにまして愚痴が増えて行きます。
「股関節いて~」
「お腹すき過ぎて動けん」
「せっちゃん風邪がぶりかえしてない?」
「いま、シュークリーム売ってくれたら1500円でも買う」
「あ~、誰かカモさんのお土産持って来てないと?」
「カモさんだけ革ジャンで浮いてるよな」
と、こんな会話が流れるなか
カモさんの2個目のリクエストが芦屋基地の航空祭のブルーインパルスが
飛ぶ時間が迫ります。
「もう降りて都市高速を200kmで走っても間に合わね~な」
って、事で焦る事も無くなり無事に下山完了!

上の廃墟とは対照的に
綺麗な公園からとりあえずコンビニに直行して
糖分補給。
モチモチロールケーキを頬張りながら
ランチを何処にするか相談。
南区ってチェーン店は多いけど
これといって名物的な物を食べる場所が無いんだよね。
なんとなく場の雰囲気でわたしの先導で
ランチ場所を探して移動開始。
豊前裏打ち会の(うどん)の老舗の津田屋官兵衛に行くも
日曜日が休みじゃった。
その先に肉うどん(ドキドキうどん)のお店があるので
そこに寄って見ると「お陰様で麺売り切れ」という貼り紙が・・・
マヂか・・・(汗)
なんかまずい展開になって来たぞ。
道はどんどん田舎道になっていくので
すこし焦ったけどここが開いていました。
「うどん さかい」
ここのうどんも裏打ち会並みに
腰が強いうどんで美味しいんだよ。
ガッツリトッピングして満腹です。
そう言えば食べるまでうどん屋ばかり探してるみたいに
なっちゃってたけど偶然かどうかルート上の外食店が
うどん屋しかないルートだと今日気付いたよ。
でも福岡県ってラーメンやもつ鍋のイメージかもしんないけど
福岡と言えば「うどん」なのです。
本来は腰の少ない軟らかい麺が福岡のうどんの特徴で
とにかく美味しいのでお越しの際は是非食べてみてください。
こうして登山で失ったカロリー以上の補給を済ませ
ブルーインパルスがダメになったので平尾台へご案内。
ここも野焼き前に来ておきたいと思ってたので
ちょうどいい寄り道でした。

冬枯れしたカルスト台地ってやっぱり
ステキ。

24日(土曜日)に野焼きのニュースが出てたので
真っ黒になる直前にこの金色の草原を見れて良かったよ。
何時もの道にバイクを停めて眺めるだけでも良かったのだけど
今日はゲストのカモさんもいるので私のお気に入りの丘へご案内差し上げます。
あ、また少し登るけど
ここは登山じゃないから安心してください。
この丘に登ると遠くから眺めていた
石灰岩を間近で見れて楽しいのよ。

登って来た道を振り返って見ると
また絶景なんです。

また場違いのような革ジャンで登って来たカモさんも
一眼レフでいっぱい撮ってらっしゃいます。
わたしも折角なので何か撮ろうと探すと
アザミのフワフワが綺麗なのを見つけたよ。
花の咲いた後はこんな風になるんだね。
こうして丘の頂上に上がると
下に停めたバイクが小さく見えます。

色んな形の石灰岩が出てて楽しい場所です。
こんなお尻岩も発見 ↓
それと前に来た時に潜れそうな岩があったけど
どこだったかな?
とにかく岩だらけなのでどの岩だったか
思い出せないよ。
でも、ちゃんと見つけました。
そして当然くぐります。
「くぐり岩」 (命名:響)
潜る役目は貞子さんしかいないでしょう。
(帽子をかぶってるので貞子になってないケロ)
どうして穴が開いたのかわからないけど
ちょうどもちっこサイズの穴が空いているのです。
では、現在真っ黒になってる大地でシューゴーー!

朝まではココに来ることなんて
予定に入って無かったけど来てよかっぱ。
では最後にカモさんが気になってると言う
わたしが最近下見に行った鍾乳洞へ向かいます。
行きと同じじゃつまんないので
下りは行橋側の道を下りますが途中でカモさんが来ない。
あれ?もしかしてまたマフラー落とした?(笑)
戻って見るとどうもエンジンが不調らしい。
走ってるとエンジンが止まるけど
その後セルを回すと掛かります。
掛かった後もアイドリングが不安定だったり
普通に回ったりとガス欠みたいな症状だけど
キャブレターかな?
何度か路肩に停めてアチコチ触ってると
調子が良くなったのでツーリング続行。
途中で門限があるせっちゃんが抜けて
4人で鍾乳洞へやって参りました。

数週間前の極寒ツーリングの時に寄った
岩屋鍾乳洞へご案内。
(岩屋=「ごうや」と読め)
ほら、下見しておいて良かったでしょ?
恐くて入らなかったのじゃなくて
この日のための下見だったんだから。
今日は入る気満々なので
電気を点けます。
もちっこさんがビクビクしながらブレーカーを入れて行くけど
最後のスイッチを入れると頭上の電球がパチっと鳴って点灯すると
同時に悲鳴があがります。
(電気が点いただけで大げさなんじゃ)
でも穴ポコには先頭で入る頼もしいもちっこ。
フェンスを開けるともうそこから鍾乳洞が始まります。
照明設備はあるけど
今日はこんな事もあるかもしれないって事で
軍用爆光LEDライトを持って来てるよ。
(1800lm)
中は160mほど奥まで行けるみたいだけど
奥は道が細くて腰が痛くなる姿勢が辛いので途中で引き返します。

結局奥へまで行ったけど綺麗な鍾乳石は入口付近にあるので
探険気分を味わうだけでした。
一番印象に残ったのは「小人の皿」↓
無数の棚田みたいな造形に自然の神秘を
感じ得ずにはいられません。
カモさんはこの造形美より
「ここがタダで入れるって凄い」を連発しております(笑)
こうしてタダで遊び倒した探検はおしまい。
無事に外の光を浴びて
電気を忘れずに切って解散に良さそうなコンビニまで先導。
もう17時ですがわたしは家まで15分くらいだから良いけど
カモさんは今から佐世保までエンジンが止まるかもしれない
バイクで帰らないといけません。
高速の乗り口まで案内する予定でしたが
高速でエンジンが停まると危ないよって事で
R200で鳥栖まで国道で帰るルートに変更。
って事で方城町で
3方向にバラバラになって解散となりました。
泥の付いた革ジャンのカモさんと
こうさんたちを見送って裏道をポコポコとのんびり帰って
今日の探検ミッションは無事に完了。
予定とか時間配分とか適当でも
ちゃんと案内出来て良かったね。
次回は佐世保方面でカモさんに丸投げして遊びま~す。
◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆