今日はサボりでもなんでもない
正々堂々と遊べる平日ツーリングでございます。
天気も良さそうなのでバイクに乗ろうと思うけど
もしかしたら同じ平日ライダーのT2さんや
サボってでも走りたいって人が釣れるかもしれないので
集合場所をめかりPAに指定して誰か来ないか待ってみます。

朝の放射冷却で寒いけど
今日はバイクで走らないともったいないくらいの青空だよ。
海峡を望める展望の良い売店が閉鎖中で
つまんないPAになっていましたが
仮設にしては立派な売店が開店してて
すこしマシになっていました。
ではそろそろ時間になったの出発しま~す!
わたしの後ろには・・・
いつでも走りたがり屋のもちっこさんが釣れました。
「また、こうさんを置いて来たんか~い!」
銀色のバイクで青いバイクを先導して
中国自動車道を美祢西ICで降ります。
今日は山陰の青海島(おうみしま)へ行くのですが
山の中は霜で真っ白だよ。
寒そうに見えるけど
日差しが春なのでそれほど寒くない。
しかし山口県の道って
平日に走るとずっと快適なまま走れるので
気分爽快。
アッと言う間に陸を縦断して
日本海側へ抜けたところでもちっこさんからインカムで
「トイレプリ~ズ」の通信が入ったので仙崎駅でトイレタイム。

仙崎支線の終端駅で
駅舎は古くはないけど観光拠点らしい趣のある造りになっています。
この仙崎駅からバイクで1分(迷ったので5分)のところに
こんな場所がありました。

近くで見るとまったくどんな壁か判らないけど
すこし離れて見ると・・・
・・・

金子みすゞさんだよ~!
金子みすゞ記念館にあると思ってたけど
手前の建物の壁にありました。
さらに引いて見ると
めっちゃみすゞ
壁を触って見るとこんな凹凸が ↓
なので左右斜めから見ると
どちらか1人しか見えない仕組みになっています。
面白いね。
これと同じのがさっきの仙崎駅の中にもあります。
こっちは面積が狭いので
ドット感が半端ないね。
仙崎から小さな橋を渡るとそこから青海島で~す。

いまからこの日本海に飛び出た島で
遊び倒すよ。
この青海島は何度となく来てるけど
今日はまだ一回も行った事の無い山を目指します。

平地からはあまりどうなってるのかよく判らない
「波の橋立」を見ながら高山へ上がる道へ。
林道はキャンプ場で行き来どまりになるので
そこにバイクを停めて歩く事になるけど
ちょうどキャンプ場の草刈り作業をされてる人が居たので
山頂までの距離を聞くと1時間くらいかかるって言われたよ。
1時間ってほら・・・
前回の高倉山の砲台跡と一緒やん。
マジか・・・
わたしが調べた感じじゃそんなに登らないと思ったけど
とにかくもちっこさんもノリノリなので行くぞ~!

1時間と聞いてすこしビビったけど
あるく道はこんなに明るいし勾配も緩いので
逆に楽しいハイキング気分を味わえます。

すると2つくらいカーブを曲がったところで
山頂まで700mと言う看板が出現。
あれ?
1時間もかかんないんじゃないか?
気分も楽になり
たのしくしゃべりってるとすぐに山頂まで300mの看板が。
「えっ?もうそんなに歩いたと?」って感じで
30分くらいで山頂が見えて来たよ。
そしてわたしが見たかった物件もありました。
キャーーーー!
負の遺産だけど
見れてテンションあがりまくり。

で、お目当ての物件も良いのだけど
310mの高山の山頂からの眺めがまた最高。

もう写真の8割が青く見える
まさに青海島1人占めです。
(正確にには2人占め)

絶景にちょっと目を奪われましたが
本来の目的であった海軍の監視哨へ目を移そう。
外観はコンクリートブロック製で
地元の学生たちが資材を運びました。
ましたってさぞ知ってるように書いてるけど
説明版に書いとったのよ ↓
↑ もうこれ読めばわたしの下手な説明は不要だろ。
説明には日露戦争のくだりも書かれていたけど
この建物は太平洋戦争時のものでしょう。
しかし監視哨って言うだけあって
ここから見える景色がまた凄い。

今は周りに樹が生えてるけど
当時は刈られていたと思うので360度
見渡せれる絶好の場所に建てられてるよ。
監視哨の中を覗く人が居ますが
そこから覗くと部屋から上がれる穴が見えました。
たぶん当時は登るための
タラップが設置されてたんじゃないかな?
山の上なので特にゴミが散乱してるわけでもなく
すごく状態が良いのが印象的でした。
見たかった物件も堪能したし
せっかく高山の山頂に登ったので山頂らしく
測量用の三角点で登頂記念撮影。
いま青海島の中で一番高い場所にいるのはオレだ!
で、高山の凄いところは
下から見たら池と海の間に砂州があるっぽい程度にしか
判らなかった波の橋立が一望できるって事。
ヒャーーーー!
青海島にこんな絶景があったなんて
これだからマイナースポット巡りはやめれない。
もちろんやりますよ。
橋立と言えばこれしかね~よ。

「また覗き」
本場の天橋立でもやったけど
ただ頭に血が上るだけでなんてこと無かったのですが
ここでやると景色が違って見えてちょっと感動。

だからと言って写真を逆さまにしても
じっさいに感じた感動が伝わらないのがもどかしい。
いや~~、来てよかっぱヨカッパ。

大満足した2人は来た道を戻りますが
途中の林道でおじいさんが乗ったカブが上がって来たよ。
すこしお話したけど
近所に住んでるらしくたまに景色を見に上がってくるんだって。
かなりお年を召した方だったので
もちっこさんは「あの歳でバイクで遊べるなんてめっちゃ勇気もらったわぁ~」と
言ってたけど本当にそんな感じを受けたよ。
無事に下山したらお昼前だけど
食べるお店がこの先に無いので仙崎に一旦戻りま~す。
どこで食べようかと思ったけど
いつもと同じじゃ面白くないので魚市場に隣接する
食堂にしてみました。
「白菊」
今日のランチはこことするっ!
海が近いと言うか魚市場の中なので
メニューは魚が中心。
(カレーやカツ丼もあります)
店内は昭和の喫茶店風で
ズボっと埋まる椅子が心地いい。
もちっこさんは「しらす丼」

わたしは「ウニ定食」でどちらも
刺身付きにしてみたけど・・・
あれ?
アレレ?
次から次へと料理が出てくるんですけど~!
この写真を撮ったあとも3品ほど出て来て
ここは旅館の料理か?ってほど豪華なテーブルになっていくぞ。
とにかくどれもめっちゃ美味しいけど
全部食べきるのは無理でした。
表で待ってる猫のために少し残します。
「御馳走様でした」
(登山に付き合わせたのでわたしの奢り)←恩を売るためにも書き残しておくこととする
では満腹になったと言うかなり食べ過ぎになったところで
青海島の一番の見どころと言っても良い
奇岩がそびえる海岸の散歩へ向かいます。
専用の駐車場には芸達者な面白いおじさんがいるけど
すぐに海を見に行きたいので路肩のスペースにバイクを停めて
メモリアルロード(自然研究路)と呼ばれる遊歩道を歩くよ。
歩くと、いうか、登るよ(笑)
遊歩道なのにさきほどの高山よりキツイのは
食べ過ぎたからか?
しかしここの風景は何度来ても素晴らしい!

海上アルプスとも呼ばれるほど
周りは断崖絶壁と奇岩だらけでございます。
今日ここへ来た目的の一つは
いつもは上の遊歩道からしか
眺めてなかった海を海岸まで降りて見ようと言う
目的なのでそれを果たすべく海岸へ
下りたら登らないといけないよな~と心配になる
階段を下りて海岸へ降りると上から見たのとはまた
違った魅力にあふれる海岸でした。

ヒャアーーーー!
これはなかなか風光明媚な風景ですよ。
上から見下ろしていた岩も下から見ると
3倍くらい大きく見えます。

しかも水がめっちゃ綺麗。
中を覗くと・・・
海産物がいっぱいありそうな海でした。
手を突っ込んで撮って見たけど
冷たくなかったよ。
(暖流のせい?)
それと界王様のところにいた
ゴリラのバブルス君とそっくりな「バブルス君岩」を発見。

(※命名=響)
見える人には見える。
再びヒィーヒィー言いながら崖の上の遊歩道に戻って先へ行くと
海岸らしく藪椿の中を歩します。
けっこう群生してる場所もあるので
満開になったら綺麗かも。
たまにこんな歩きやすい場所もあるけど
基本的に遊歩道とは言ってもアップダウンだらけでかなりハードです。
でも最後にもう一か所海岸に降りれる場所があるので
下りますがここまた素晴らしい風景なのですよ。

カッコイイ!
今日は波も無く穏やかだけど
日本海に面してるので普段はもっと荒々しいのかも。

じゃないとこんなに岩が削られないもんね。

そんな自然が作り上げた岩の中で
こんなギザギザの岩を見つけたよ。

名付けて阿蘇の根子岳に似てるから「根子岩」
当然ジドリますが
もちっこさんも「ほんまネコ岩や~」とおっしゃっております。
(思考回路が似てるからな)
で、思考回路が似てるのでやる事も一緒

セルフタイマーが10秒じゃなくてもっと長かったら
上まで登ってたのに。
こうして海岸を満喫したのは良いけど
また遊歩道に戻るのがめっちゃキツい。
登山よりハードです。
(食後すぐはやめた方が良いです)
しかし最後はここに来て良かった~!と思える風景が見れました。

絶景を拝んだら後はバイクに戻るだけなのですが
アップダウンの遊歩道を戻るのはもう嫌じゃ。
直近で来た事があるもちっこさんに帰り道を聞くと
遊歩道の端っこまで来ちゃいました。
(聞く人を間違った)
はじめてここの遊歩道を全コースコンプリートしたわ。
正規の駐車場に出るとおじさんが
女性の観光客2人に芸を見せていました。
なので呼び止められる事無く駐車場を抜けて
道路を歩いてバイクまで帰還。
せっかく高山も海上アルプスの遊歩道も制覇したので
島の端っこまで行っちゃうよ。
島の行き止まりは漁港になっていて
そこにはこんな大きな鯨があります。

デケ~~よぉ~~~!

ほぼ原寸大の鯨だと思うけど
この大きさだとピニキオが飲み込まれるのも納得だね。

「えっ、ピノキオって鯨に飲み込まれるん?」(もちっこ)
「たしかおじいさんも飲み込まれると思うけど知らんの?」(響)
とヘルメットかぶったままこんなユル~い会話が交わされます。
ここは昔、捕鯨の町で
すぐ裏の山手に鯨を供養する「鯨墓」があるので
こんなオブジェが置いてるんだろうね。
これで青海島は端から端まで見尽くして
フルコンプリート達成でございます。
こうして満足感に浸りながら島から出るために
また青海島の駐車場の前を通るのですが
作業服を来た中電の方がおじさんに芸を見せられていました(笑)
島を出てR191は通らず
三見の海岸を走りながら萩を目指します。

綺麗なバイパスがあるのに
ほっそい道を選ぶのがマイナリスト。

住んでる人しか使わないような裏道から
萩の城下町に入って軽くスィーツタイムです。
ソフトクリームを食べたいけど
まだ満腹感が残ってるのでどうしようかな~?と悩みつつ
メニューを見るとミニミニソフトなるものを発見!
萩らしく夏みかんソフトのミニミニ100円ソフトを頼んで
手に取って見ると本当にミニミニでした(可愛い!)
こんなにミニミニでも
コーンの先端までクリーム入ってるのでお値段以上の気がするし
300円で普通のを食べるより3種類の味を楽しめるので
この選択も面白いかもよ。
萩の城下町と言えば高杉晋作さんや桂さんの生家があったりと
見どころが多いのだけど今日はスルー。
郊外に出て松陰神社の近くにある
東光寺に来て見ました。

何年ぶりだろう?
恐ろしく久しぶりな気がする。

入山料300円と有料ですが
立派な山門(三門)が出迎えてくれます。
すごく立派なお寺ですが
誰も居なくて貸切です。
境内は梅も満開。
今年は寒かったので
咲くのが遅かったけど桜は早いかもって
ニュースで言ってるので楽しみだね。
大雄宝殿(本殿) ↓

元禄11年に建立されたようです。
スマホで計算したけど320年前って思うと凄いね。
この宝殿の裏に行くと見たかった
毛利氏廟所があります。

ここから空気が変わるのがはっきりと判る
霊域へと入って行きます。
500基にも及ぶおびただしい数の灯篭が並び
これは亀? ↓
鳥居をくぐった先には
萩藩主毛利氏の歴代奇数の藩主の墓石が並んでいます。
その墓石の前に奉納された灯篭の数が圧巻なのですよ。

因みに偶数代の藩主の菩提寺は少し離れた場所にある
「霊椿山大照院」にあってそこも灯篭の数が凄いのです。

いや~、ここは異世界な感じがして
すごく不思議な感覚になるよ。
しかしこれだけ大きなお寺であっても
御朱印は無いらしく社務所も無いため
グルっと周っただけで山門まで戻って来ました。

んじゃ、そろそろ帰る方向へ走ろうかのう。
k32で萩往還沿いを帰りますが
わたしがそのまま素直に帰るはずもなく
その途中にある隧道に寄り道しま~す。
綺麗な県道から反れて500mほど走ると隧道の入口が
ぽっかり口を開けて待っていました。

「鹿背隧道」
1886に出来た山口県下で最初の
石造洋風隧道となっています。
明治のトンネルが今も残ってるのが凄いね。
切り出した石の数を考えると
すごい工事だったと思います。
しかし横に綺麗な道が通ってるので
誰も通らない上にトンネルの中は
出口が見えてるのに漆黒に近いほど真っ暗で
こりゃ一人で来ると心細いかも。

通り抜けると林道が長く続きそうなので引き返します。
カメラが・・・
なんか変なの連れて来ちゃったか?(笑)
R490に出て
小郡萩道路(無料区間)で中国自動車道へ

行きと同じくスイスイーーと走って
壇ノ浦PAに到着。

「九州、ただいま~」 (九州はまだ対岸ですが)
ここで軽くトイレと休憩をして
後は走りながら流れ解散となるので最後の集合。

今日はお疲れ様。
S級まで行かずA級程度だったけど
ハードな遊歩道にお付き合いしてくれてありがとう。
(前回の高倉山はS級)
短い区間だったけど高速を走るも
先月のように塩カルでホイールが白くなることもなく
春を感じれる楽しいツーリングでした。
◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆