おはようございます。
種子島で迎えた朝ですヨ~
![[晴れ]](https://blog.seesaa.jp/images_e/1.gif)
[1日目のレポはココ]
いつもなら夜明け前にホテルを飛び出して
まだ寝てる街を抜けるのが私の遠征ツーリングの楽しみでもあるのですが
今日はそんなに早く出ちゃうと昼ごはんの時間に一周してもどって来ちゃう恐れが
あるのであえてのんびりな朝でございます。
昨日すこし走って島の道の雰囲気もわかったので
ホテルで朝食を頂いてからホワイティ号のシートの下のスペースに
三脚と昼間用のグローブだけを投げ込んで出発。
(連泊なので荷物は部屋に置いたまま)
ホワイティ号さん、今日もよろしく。
種子島2日目の今日は島の南側を全部廻る予定で
西之表から東側の海岸へ抜けるとそこは安納芋で有名な安納。
農地を抜けて海岸へ出ると
朝日が気持ちいいです。
しかし日差しは出てるけど朝の放射冷却で寒いので
冬の恰好をしてきて良かったよ。

安納からk75を南下。
すると田ノ脇漁港の民家の前にこんなアコウの樹を発見!
(この緯度のエリアに行くとガジュマルとアコウの見分けがいまいちわかりません)
つい停まって「スゲー」と感動してたけど
すこし先へ行けばこんなもっと凄いアコウの樹がありました。

「アコウのアーチ」
どっちが本来の根っこかわからない
すっごい形になっとるよ。

しかも樹の上に寄生してる葉っぱもジャングルぽっくて
カッコイイじゃね~か。
やっぱり本土とあまり変わらない気がしてても
こんな発見があるのはやっぱり南国だね。
更に南下を続けると道は海が見えたり農地の中を走るようになるけど
ほとんどが芋畑かサトウキビ畑の風景です。
1~3月はちょうどサトウキビの収穫時期になるので
道路に刈り取ったばかりのサトウキビがいっぱい落ちていました。
(舐めてみようと思ったかどほとんど車に踏まれとる)

道は再び海沿いへ
ヒャーーー!
島巡りをしてると海がメインになるのは当たりまえだけど
はじめて見る海の景色は最高!

太平洋は青いぜ。
けっこう南に下ったけど
まだロケット基地は見えないな。

そんなカッコイイ海岸線の途中に
馬立ノ岩窟と言う場所がありました。
調子に乗って海岸まで乗って行くと埋まりそうになるので注意だよ。
(だって車の轍があるから行けるって思うやん)
馬立ノ窟って言うのは
たぶんこの岩山の中の洞窟の事らしい。

落石のため立ち入れないので
海側から覗くと住めそうなほど広い洞窟でした。
見どころは洞窟だけだと思うけど
せっかくなので周囲を散歩。
(時間だけはたっぷりあるからな)

地層のシマシマの入った岩山がいっぱいの海岸で
風光明媚なとこじゃったよ。
その中でこんな尖がった岩もありました。
良く見ると岩の模様が芸術的だし。
ラテアートみたいで凄いね。
馬立ノ窟を出て走り出すとまたサトウキビ畑
緯度の違いなのか昨年の3月に沖縄へ行った時に見た
サトウキビよりすこし丈が短いかな?
そんなサトウキビ畑の中を走って大塩屋地区を抜けると
突然こんな煙突が見えてきます。

「戸畑の煙突」
周りがサトウキビ畑ばかりなので
製糖工場の跡かと思ったら
太平洋戦争時に建設中だった基地の残骸らしい。
飛行場などが完成前に破壊されて
使われることなく終戦を迎えたみたい。
付近の小路を散策してみると
弾薬庫の跡も見つけたよ。
こんなのがあるって知らなかったので
わたしの廃墟センサーの感度は鈍ってないようだ。
覗いて見たけど水が溜まっててドロドロになりそうだったので
入口だけね。
(怖いとかじゃないから)
思いかけず
戦争遺産の見学になりましたが
先へ行くと負の遺産のイメージも吹き飛ぶ綺麗な海岸に出ます。
来て見ないと判らなかったけど
種子島ってバイクツーリングに最高な道ばかりだ。
しばらく走って熊野神社と言う神社に寄り道。

特に何かあるわけじゃないけど
種子島って小さな名所でも案内版がちゃんと出てるので
ただそれを見て寄っただけ(笑)
本殿は本家の熊野神社と違い普通の社殿ですが
境内にこんな陰陽石がありました。
いっぱい触っておきます。
この熊野神社の近くの海岸は熊野浦と呼ばれ
その湾の奥にメヒルギの自生地があります。

南の島に行くとよくあるマングローブ地帯ってやつね。
自然大好きだしハブが居ない島なので
あんしんして自然観察ができます。
(たぶんいないと思う)
こういったヒルギのある風景って本土の南の方でも見ないので
ヒルギの自生地としてはここが北限かな?

このマングローブ地帯のすぐさきは広大な
砂丘の広がる太平洋。

そんな絶景のはじまる海岸に
「千座の岩屋※」と言う種子島ではメジャーな観光地があります。
(※「ちくらのいわや」と読んでくれ)

大きな駐車場もあって
この島で初めて他の観光客を見たぞ。

海岸の端には大きな岩山があって
その岩山の中を干潮時だけ入れる海蝕洞窟があるのです。
調べてなかったけど
ちょうど干潮時だったらしい。
(わたしって持ってる)

最初に寄った馬立ノ窟の洞窟より規模が大きくて
複雑な穴が空いてるんだよ。
とにかく「スゲーー」の一言

洞窟の中に入ると
複数開いてる洞門から重低音を響かせて
波が入って来ます。

これはたしかに潮が引いてる時間じゃないと
見れない光景だ。
まるで映画のセットのような
不思議な空間にただ言葉も無く
洞窟内に反響する波の音を聞きながら感動しております。

自然の神秘じゃ。
思った以上に感動しつつ
千座の岩屋を後にし近くにある恵美之江展望公園を目指します。
途中ダートでいったいどんだけマイナーな公園?と
思ったけど舗装工事の最中だったのか
めっちゃ綺麗な公園でした。

いや、これだけ綺麗な公園なのに誰も居ないので
やっぱりマイナーかも(笑)
もったいないな~、
こんなに綺麗なのに。

ヤマン瀬と言う震えるほど綺麗な海が私を待ってくれていました。
展望台から南側を見ると
やっと種子島らしい施設も見えます。

ロケット発射台と手前は
干潮時に渡れそうな島のある風景。

さぁ、見えていたロケット基地の方に向かって行きますが
まずは給油のため一度県道に戻ってから
種子島宇宙センターの案内場に沿って行ってみます。

その途中にこんな
目がチカチカするホテルがありました。

「種子島いわさきホテルコスモリゾート」
すごく良い立地だけどどうしてその色にした?

ここもさきほどの千座の岩屋から離れてないので
地質的にそっくりな海岸が広がっていました。

宿泊すれば朝晩などは
完全なプライベートビーチになりそう。
んじゃプチリゾート気分を味わったら
ロケットの発射場が見えるところに行くよ。
施設見学ツアーもあるけど
外から眺めるのが最高にカッコイイ。

これぞ「種子島」って景色だよね。
(ここに来るまでわたしのイメージはこの風景でした)

海の色も一般人が入れないためか
一段と綺麗だし。
しかし種子島って見どころのスポットにはちゃんと案内版があるし
こうした小さな展望台もあって観光客に優しい。
さて、たしかこの周辺にわたしが行きたいと思ってる
灯台が・・・
オォ!
意外と簡単に発見!

地図を見ると岬の先端っじゃなくて
湾の真ん中にあるので
思い込みだけで行くと通り過ぎそうになっちゃうぞ。
「種子島灯台」
昭和16年と古い灯台で
岬じゃなくて中途半端な場所にあるのは
岬付近で一番高い崖があることと沖合に大暗礁地帯があるかららしい。
それとこの灯台は宇宙センターの一部の敷地にあるため
こんな景色が見れました。
さっきの展望所より断然こっちの方がかっこいいじゃないか。
南の方を見ると
竹崎の岬が見えます。

イヤーー!
絶景いっぱいで酔いそう。
大好きな先っちょを
いっぱいいっぱい堪能しましたが実はこの灯台も
最南端とかじゃないんだよね。
これから島の最南端の門倉岬を目指しますが
その前に宇宙科学技術館(旧宇宙開発展示館)のある広い公園へ

ここも種子島らしさをいっぱい
感じれる場所でございます。
建物の中ではエンジンの展示や
リフトオフの映像を大画面で見れます。
でもやっぱりジドリできるこっちが良いよ。

H2ロケットの実物大だけど
思ってた以上に大きいな。
最近は低コストの小型ロケットへシフトしてるけど
このデッカイのが飛ぶ時の迫力は凄そう。
ひろ~~い園内をグルっと周って
岬を目指そう!
道路脇には名前の札が表示された
サトウキビの山があります。
朝からこの光景をいっぱい見たけど
たぶんまとめてトラックが回収に来るシステムなのかも。
で、見慣れた風景が再び海の風景へ変わると
種子島の最南端「門倉岬」でございます。
岬の入り口には鉄砲伝来のモニュメント。
実際に鉄砲を積んだ漂着船が着いたのは
この岬じゃないけど歴史的な地として鉄砲伝来偉功碑があります。

岬の中は綺麗に整備された公園みたいになってるんだね。
ここの芝生でお弁当食べても気持ちよさそう。

あ、本当にもうお昼なのでお弁当買ってくれば良かった。
(そもそも店がありませんケロ)
最南端の岬ですが
荒波が押し寄せる事もなく
とっても風が気持ちの良い場所でした。
(お腹が空いてることを覗けばな)
同敷地内に御崎神社もあるので旅の安全を祈願して
周辺はお昼ご飯を食べれるお店も無いので
先へ行きます。
最南端の門倉岬を越えると
海の向きが西側へ変わるのだけど
変わった途端に目の前に屋久島が見えてまた感動。

隣同士の島なのにこっちは高い山が無いのに
屋久島はまったく平地が無い島って言うのがよく判るよ。
すぐ隣なのにどうしてこんなに違う島になったんだろう?
と、言う疑問は置いといて
屋久島が見えて感動したのでジドる。

バイクで走れて幸せ
![[黒ハート]](https://blog.seesaa.jp/images_e/136.gif)
ジドリをして満足したら
お腹がすいてたのを思い出した・・・
ほんと何にもないんだよ。
するとやっと島間と言う小さな漁村に出て
さっそく飲食店を探すのだけど無いぞ~~!
するとおばあさんが野菜の種から電池まで
何でも売ってるようなお店で
パンを発見!
いや~、綺麗な海を見ながら食べる
パンは美味すぎる。
(海と言っても漁港ですが)
お店がここしかないためか
電導カーに乗ったおばあさんやヨットが沖の藻の大繁殖で
スクリューがトラぶって屋久島に帰れないと言う
漁師のおじさんとかがやってきて賑やかなお昼ご飯になりました。
パンを食べ終わって食後の珈琲(缶コーヒー)を飲みながら
この旅で初めて地図を開いて見ると
すぐ近くに島間御崎神社と言う神社あるのを見つけたので
行って見た。
地図的に種子島の最西端の岬なんだけど
小さな神社があるだけでした。

種子島の神社って白と赤でどれも可愛い。
車じゃ底をすって入れない悪路だったので
とうぜんここも私だけ(笑)

ホワイティ号がスタンディングで乗れないので
悪路の衝撃を全部お尻で受けるので疲れます。
普通の道を走ってると楽なので次のセカンドバイクは
スクーターも良いかな?と思ったけど
わたしの遊びには向かないな。
島間崎から出て県道をすこし北上すると
島間崎灯台がありました。
岬より屋久島と灯台も同時に見れて
こっちの方が綺麗かも。
島間からはk588で海沿いを走ります。
北上するメインの道はR58なので
こっちはかなりマイナーな道の感じ。
(でも通学路なのよ)
わたし個人としてはこんな道の方がワクワクします。
しばらく砂丘の中を走ってると
R58に合流。

国道に出てすぐの所に
「雄龍雌龍の岩」と言う岩がありました。

わたしが持ってる昭和の地図には「夫婦岩」って書いてるけど
見た目も綱が渡されて夫婦岩っぽい。
ギザギザしてるので
龍にアップグレードしたんだな。
雄龍雌龍の岩から出ても岩がいっぱいの海岸がつづいて
このまま同じ景色かな?と思ったら
気付かないうちにまた砂浜の海岸線へ

まさに理想のシーサイドRUNでございます。
ちょうどヘルメットの中のインカムのスピーカーからも
好きな歌が流れて来て最高の気分。
(シャッフル再生中) ※使用機器[SONY WALKMAN Sシリーズ]
レンタルバイク屋でヘルメットのレンタルもあるけど
音楽を聞きながら走りたかったのでヘルメットは持参したんだよ。
そんな楽しい気分で海岸の道を走らせてると
住吉のガジュマル防潮林に到着。

デカッ!
今は数本しかないけど
むかしは堤防のようにいっぱい植えていたのかも。
欲望・・・
巨木に身をゆだねたい・・・

ハブが居ないとこんなに安心して
樹と遊べるのね。
(沖縄に行ったときは巨木を見るときはつねにビビってた) ※絶対いない保証はございません
この住吉地区はガジュマルを見るために寄ったのですが
まだ先まで行けそうなので行き止まりまで行って見ると
灯台があるじゃないですか。
「種子住吉灯台」
四角くて近代的っぽいけど
プレートを読むと昭和31年4月と
わたしよりいっぱい年上でした。
バイク乗りの本能でつい先っちょを目指してしまいましたが
そろそろベースキャンプ地である西之表に戻りましょう。
(もう近くまで戻ってますケロ)
と、戻る気満々でホワイティ号を走らせてたんだけど
またこんなの見つけて寄り道しちゃった。
巨大なゴリラ。
風の街と言う物産館のような敷地の中にありました。
とりあえず通りすがりですが
ご挨拶・・・
後はビーーーンと海岸線を走らせ
西之表の市街地へ入ったとこで
最後に市街地が見下ろせる夕暉が丘と言う場所へ
無事に帰って参りました。
連泊すると不思議と「帰って来た」って
表現したくなるよね。
明日も走るのでホワイティ号はホテルの
ロビーの前に停めて温泉へ直行!
ホカホカして温泉から出ると
外は薄暗くビールのお時間となっていました。

2日目なので特に名物を求めるでもなく
焼き鳥屋で普通に飲んじゃってます(笑)
では明日は最終日。
とは言っても今日1日で種子島の80%は見ちゃってるけど
のこり20%はどんな景色をわたしに見せてくれるのか
小さな胸をときめかせながらオヤスミナサイ。
つづく
◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆