おはようございます。
[種子島1日目はココ]
[種子島2日目はココ]
今日は種子島で迎える最後の朝ですが
時間だけはた~っぷりあるのでのんびり起きて
温泉に入ってからホテル最上階のオーシャンビュー(漁港)の部屋で
優雅に朝食をいただきます。
最終日なのでホワイティ号に積む荷物以外は
チェックアウトした後にフロントに預けて
種子島の残り1/3をコンプリートしていきたいと思います。
一発で目覚めるホワイティ号の軽いエンジン音を響かせて
西之表の町から北上。
北上というか島めぐりのセオリー通りに
時計回りって事ね。
すると初日も通った道から脇道に入って見ると
こんな看板を発見!
「鼻」って事はわたしの好きな先っちょってことね。
行けるところまでホジホジ入っていくと
崖の手前で行き止まり。

まぁ、観光案内に出てるところでもないので
崖っていうより大きな岩のある磯のでっぱりって感じ。

それでも岩の先っちょに立つと
ヒビみたいなところからボキっって折れるんじゃないかと思うと
結構怖かったりするのよ。

そんな地球が丸く見える島の海に向かって
種子島コンプリート宣言をして先へ。
先へと言っても少し走っただけで
初日にも来た島の最北端の「嘉志鹿崎」に着いた。

誰もおらん。
そして初日も見たけど灯台に挨拶。

前回は夕方に来たので
朝の風景も見たいので岬へ・・・

今日も黒潮が打ち付けております。

種子島の絶景を堪能したら
先端を回り込んで島の東海岸へ
(太平洋側ね)

さらに先へ行くと
海の青さがどんどん増していく。

久保田という小さな漁村の先の道が綺麗だったので
今日のジドリを・・・

ホワイティ号はUターンも楽々だし
クラッチ操作もいらないので
カメラセットして走って戻ってカメラ回収が跨ったまま
出来たりするのでめっちゃ楽だ。
気分よく海岸線をすこし走って
山手に入ります。
たしかこの近辺に奥神社っていうのがあるはず・・・
マイナーなので迷うかな?と
思ったらちゃんと小さいながら案内板が出てて
あっさり発見!
たぶん今まで見た中で一番でかいかも。
あ、神社じゃないよ
境内にある樹がでっかいんだよ。
奥神社のアコウの巨樹
ど、どうですか?
あのラピュタが最後に飛行石を抱えたまま
空に上がっていくあの木そのものじゃないですか?

イチヂクの仲間のアコウは
海岸に生息するイメージだけど
種子島くらいの緯度になると海も山も関係なく自生してる感じ。

たぶん寄生していた巨木が朽ちて下が
スカスカになってるんだと思うけど
台風の通り道にある島でよく倒れずにいてくれたもんだな。
グルっとアコウを回ってみると
横に向かって伸びる根もあって
これがこのアコウを支えてるみたい。

アコウのある神社は小さな祠があるだけの素朴な神社だけど
暖かいためか3月の上旬なのにもうツツジが咲いてます。
この温暖な気候が
この巨木を育ててるんだと思うとちょっと感動。
会いたかったアコウの巨木に感謝して
島めぐりのつづき。
アコウの樹から5分ほど走ると湊川という川があって
その河口部に小さなマングローブがありました。
一応観光用の案内が出てる場所だけど
このメヒルギ自生地は小さすぎてわざわざ行かなくても良いかも。
それよりこのメヒルギのある川沿いにある
樹の方にどうしても目が行っちゃう。

この樹もスゲー!
ガジュマルか?
では南国らしくなったところで
それを感じれる場所がこの湊川の上流部にあるので
行ってみま~す。
どこでも見るような川沿いの畦道を走って
林道の中へ。
これまたどこでも見るような杉木立の中を100mほど進むと
別世界に変貌。

「太田のヘゴ自生群落」
沖縄へ行くと普通に生えてるけど
種子島ではここが最大の自生地となります。

沖縄と違って普通の杉の林の中に
ヘゴがいっぱいという変な組み合わせが面白い。

毎回思うけどこのヘゴを見ると恐竜がいた世界を
連想しちゃいます。
昔から地球上にいる
羊歯植物の仲間だしね。
天ぷらにしるとおいしそうなゼンマイ部分も巨大ですが
触るとカッチカチで堅いよ。

それと島を走ってるといっぱい見てきた
クワズイモの葉っぱの大きさが半端ない。

この林道沿いだけ育ち方が違うんだよ。
これが島最大の葉っぱか?と思ったけど
こっちの方がでかい?

葉っぱでこれだけ喜べる自分が好きだ(笑)
(前世はバッタかアオムシかも)
小顔効果ばつぐんの葉っぱで興奮しましたが
林道をさらに行くと近所の英彦山周辺の林道と沖縄が
混ざったような風景になります。
この風景を見て「温帯以上亜熱帯以下」と思ったので
そのまんま初日のタイトルにしました。
ヘゴのジャングルから抜けて
ホワイティ号は再び海沿いの道へ

k581という三ケタ県道ですが
道は綺麗だし走る車は皆無でとってものどか。

バイク乗りでよかった。

ゆる~いアップダウンを繰り返るたびに
空が見えたり海が見えたりと
まったく飽きない道でした。

たまに海岸の真横を走るけど
そのビーチも綺麗でした。

しかし綺麗な風景と道は続きますが
とくに寄り道スポットという場所が無いエリア。

このままだと昼前に西之表の町に戻っちゃいそうだったので
明治18年に難破したカシミヤ号の船員を助けた場所へ寄ってみます。

と、言っても石碑があるだけですケロ。
アメリカ国籍の船だったため
当時は大変感謝されたらしく5000ドルもの
大金が贈られたそうです。
石碑で歴史の勉強をしたら再び県道へ
オォー!
積んどる積んどる。
(サトウキビね)
もうすぐ昨日走った道と合流するころかな?ってところに
木折坂という展望の良い場所があります。

隣の屋久島と違って
ほんとうに農地がいっぱいの島というのがわかります。
あ、でもレンタルバイク屋のHPでも書いてたけど
自転車での島めぐりは見た目に反して緩い坂ばかりなので
1日で一周は無理かもしれません。
眺めのいいここは
展望台として整備されてる場所じゃないけど
峠道のヘアピンカーブのところに説明版も立っていました。
もうすぐ島のツーリングが終わると思うと
感慨深い。
と、言ってものんびりしすぎて飛行機に乗り遅れるのは
まずいのでボチボチと先へ行きます。

街の中以外はお店が無い変わりに
誰が買うと?と思うような場所に自販機がいたるところにあります。
これを「野カフェ」と呼ぶことにします。
野カフェで一息ついたら
島の交通安全を見守ってくれてる方のご挨拶。
これ可愛いじゃないか。
さらに進むと・・・

あれ?この風景昨日も見たんじゃ?
と、この島に来て2回目の地図を広げます。
あぁ、知らない間に安納を過ぎて1周回っていました。
ではあまり詳しく走って無い内陸部へと
適当に入って行くと西之表の街の中に出てしまった。
(縦長い島なので横に走るとすぐに反対に出ちゃうのよ)
ちょうどいい具合にお昼の時間だったので
街の中に入ったついでにランチタイム。
泊まってたホテルの真裏にあるラーメン屋で
割引券をもらっていたのでここで味噌トンコツラーメンをいただきました。
御馳走様。
まだ時間的に余裕があるので
種子島らしい場所へも行っておくことにします。
種子島開発総合センターと書いていますが
観光案内の道案内では「鉄砲館」と表示されています。
有料ですが種子島の歴史や
鉄砲について資料がいっぱいありました。
手前は大筒ですが
身長が小さかった頃の物なので
現代人が同スケールで持つしたらこれの1.5倍くらいの
大きさを構える感じか?
食後の勉強を終えて再び西之表の街へ
まだ時間があるのでウロウロして見ますが
郊外に出るところにこんなパチンコ屋を見つけたよ。
響秘密結社の経営はこんなところまで手を伸ばしてるのです。
このまま適当に路地を入ってると
「あっぽーランド」という案内がありました。
なんだ?
ジャイアント馬場さんの所縁の地か?
まったく調べてなかった場所なので
どんな場所が知らずに行ってみると公園でした。

ホワイティ号を停めたところは
どうも展望台らしい。

かなりなんちゃって感満載のお城風な建物ですが
階段を上ってみるとやっぱり展望台でした。

見える風景は島ではレアなダムの風景。

西京ダムと言って
島の貴重な水がめになってるようだ。
島の外周に道があるので
走ってみると上流部にこんな可愛い場所があったぞ。

夢見るわたしにピッタリなメルヘンな風景だよ。

しかも品種は知らんけど
桜が満開だし。

赤い葉っぱと花が一緒に咲くので
ソメイヨシノとは違った感じだけど
本土じゃ梅しか咲いてない時に桜が見れて得した気分になれます。

ダムサイトをグルっと巡って
山を下るとまた海へ。
(島なので適当に走ってても海に当たるんだよ)

適当に海岸へ行ける道を選んで
歩いてみたけど岩がミルフィーユ!
どうしてこんな岩になった?
凄い変な岩の海岸でしたが
もう島で行くあてもないのでここで時間潰し。

かっこよくジドってみようと頑張ったり
ビーチコーミングしてなにか珍しいものを探すけど
甲殻類ばかり。
伊勢えびと白いカニ
あ、もしかしたら
オカヤドカリがいるかもしれないと思って
ゴミの下や草の影を探したけど不発。
じゃ、そろそろ種子島もここくらいでもうよかろうか?

後ろ髪ひかれるようにまだこの島を散策したいのだが
島の全てをまわり尽くした充実感に満たされているのも否めない。
現実問題、
借り物のホワイティ号を飼い主に返す時間もせまってきたので
街に戻ります。。

地図もまったく必要のないほど
路地まで知り尽くした西之表の街を走り
旅のスタート地点へ戻ってきました。

お世話になりました。
借りた時の距離数がメモられてなかったけど
380kmほど走ってる気がします。
ありがとうホワイティ号。
わたしが降りてただのレンタル7号車になったバイクと
御主人にお礼を言ってホテルに預けてる荷物を受け取りに。
バスの時間までロビーでゆっくりして
種子島飛行場へ

またこいつに乗れるのが嬉しい。
はっきり言ってジェット機よりこっちの方が
音もかっこいいので好きです。
(しかも乗客は8人くらいしか乗ってないのでプライベートジェット気分)
シュゴーーー!というジェット音に
ブォーーーンというプロペラの音を聞きながら
無事に鹿児島空港に到着。
青い奴にスーツケースを積んで
最後はやっぱり鹿児島の黒豚で〆ましょう。

のんびり芦北まで一般道を走って
家までノンストップで高速を走らせて響の種子島ツーリングはおしまい。
長らくのご乗車ありがとうございます。
この日本に行った事が無い島とバイクで走れる道がある限り
響の島旅は続きます。
ではまた次回の島で会いましょう。
◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆